Facebookを閉鎖しました
- 美央
- 2019年8月30日
- 読了時間: 4分
更新日:2019年9月22日
思い出なので不正確な部分も多々あるでしょうが、
私が覚えているのはこんなことです。
中学2年のとき、足を骨折しました。
それ自体はべつに大した事件でもなくて、
ふつーにバスケかなんかやっててこけたとか、
そんなだったと思います。
ただ、学校を1週間くらい休まなきゃならなくて、
休んでる間に授業がずいぶん進んじゃうんだろうなーと、
思ったのを覚えています。
それで、私は「じぶん学校」をやることにしました。
9時から10時は1時間目、
10時から11時は2時間目…と決めて、
学校の時間割どおりに教科書を読み進めて、
分からないところは資料集や辞書を調べて、
ノートを書いて、
ときどき教育テレビを見たりして。
それはとても楽しい時間でした。
私は納得のいくまで言葉を追いかけて追いかけて、
(数学だろうが理科だろうが、
何かを伝えてくれるものは『言葉』です)
小さいころから大好きな
『読んだり書いたりすること』を心行くまで満喫したのでした。
そして、
「なんかふつーに、こっちの方がいいじゃん」と、思ったのです。
当時私は学校で授業を受けているとき、
必要以上に人目を気にしていました。
「一生懸命ノートをとってると'きもい'と思われる」
「先生の話をちゃんと聞いていると'うざい'と思われる」
「変な子って言われないように」
「仲間外れにならないように」
それはなぜだかとても疲れることで、
授業の時間は、大好きな『読んだり書いたりすること』ができる時間なのに、
ぜんぜん楽しいと思えないのでした。
けれど「じぶん学校」をやって、
『読んだり書いたりすること』だけに、ふつーに集中してみた結果、
「なんかふつーに、こっちの方がいいじゃん」と、思ったのです。
骨折が落ち着いて、
杖をつきながら学校に行って、
私はもう、授業中に人目を気にすることがなくなりました。
わたしはこの話を通して
「勉強に集中するべき」とか、
「人目を気にするのはよくない」とか、
言いたいわけではありません。
誰しも向き不向きがあるのだと、
そして体力には限界があるのだと、
中学生なりに気づいた思い出を書いています。
(ここまで書いても物事が違った意味で伝わってしまうこと、きっとあるのだろう。
でも私にできるのは起こってもいないそれに落ち込むことではなく
少しでも伝わるようにすることだけだ)
いわば、
中二の私に100の体力があるとして、
「ふつーに」『読んだり書いたり』だけしていれば
『読んだり書いたり』することに対して「ふつーに」100使える。
『人目を気にすること』に対して50の力を使っていると、
『読んだり書いたりすること』に対しては残りの50しか使えない。
しかも『人目を気にすること』は苦手なので、マイナスポイントを食らう。
であれば100を100として使った方がいいな、
と、今となっては整理されるような思いが、
私の感じた「なんかふつーに、こっちの方がいいじゃん」でした。
さて、本題です。
ひつじやのFacebookページを閉鎖します。
私はあのころと変わらず
『読んだり書いたりすること』が大好きで、
『人目を気にすること』が苦手なままです。
でも、あのころには知らなかった、大好きな大切なものも増えました。
ひつじやと、ひつじやのお客さまです。
大好きな ひつじやと、ひつじやのお客さまを大切にするために、
大好きな『読んだり書いたりすること』を
ふつーに100でやっていきたい。
それが閉鎖の理由です。
見てみたら、Facebookページを開設して、もうすぐ4年になります。
Facebookがなければ出会えなかった方も、いらっしゃいます。
出逢えたことを心から嬉しく思っています。
日々試行錯誤をし続けました。
思いつく限りの、
あらゆる工夫をしました。
続ける努力をしました。
やりきりました。
結果、だめでした。
と、いうことが分かりました。
「この方法では電球が付かないということを発見した」と
言うエジソンのような前向きな気持ちです。
全力で戦って散りました。
甲子園をあとにする、高校球児のような清々しい心持です。
繰り返しになりますが(?)
この記事はFacebookの存在を否定するものではありません。
一人のひつじやが何かをやってみて何かに気づいただけです。
(ひつじやだよりを始めました。)
中二のあのときだって、
授業中にお友達とひみつでお手紙を交換したりとか、
そういうのを苦手じゃなく出来ていたら、
それはそれで素敵な思い出になったと思います。
ただ、私は『読んだり書いたりすること』が大好きだった。
ただ、私はひつじやと、ひつじやのお客様が大好きで大切なので、
ひつじやとひつじやのお客様のために、全力でやっていきたい、
そう改めて思っています。
Comments