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【精油図鑑】スペアミント

暑くて寝苦しい夜が続いています。

そんなときに大活躍してくれる精油のひとつが、スペアミント。


夏限定のアイスクリームやラテみたいな、

子どもの頃にどこかで食べた、特別なお菓子の思い出のような、

なんとなく懐かしい印象の香りです。

 


スペアミント

[学名] Mentha spicata [和名] ミドリハッカ

[科名] シソ科  [種類]多年草

[抽出部位] 葉  [抽出方法] 水蒸気蒸留法

[成分一例]l-カルボン、l-リモネン、l-メントール

[香り] まろやかな甘みと爽快感を併せ持つ香り

 



変種のとてもおおいミントの仲間。

スペアミントはその中でも、歴史の古い植物です。

アロマテラピーではおなじみペパーミントの親になったのもこの種類。

スペアミントとウォーターミントを掛け合わせたものがペパーミントです。


ペパーミントには、スーっとした感覚をもたらすことで有名な成分

メントールが含まれていますが、


スペアミントは、

このメントールの含有率がとても少ないため、

ひんやりクールな印象は控えめです。


一方で、

l-カルボンという成分が多く、

これが、甘いお菓子のような柔らかい香りにつながっています。



ちなみに、このカルボンは異性体を持つ成分です。

異性体とは、同じ原子からできているけれど構造が違う物質のこと。

スペアミントに含まれるl-カルボンは脳波の鎮静を

キャラウェイなどに含まれるd-カルボンは覚醒をもたらすという

実験結果があるそうです。



やさしく落ち着けながら、クールダウンしてくれるようなスペアミントの香りは、

遊び疲れた夏の夜にピッタリの香り。


枕元に一滴、ふんわり香らせてみてください。

ラベンダーやベルガモットとのブレンドもおすすすめです。

(初出:2017.9.22.  rewritten&archived:2019.8.3)


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