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すきとおった風【精油の安全性講座@盛岡に参加して】

岩手に行ってきたので、

岩手の詩人の言葉と一緒に、お届けします。



゛これらのわたくしのおはなしは、

みんな林や野はらや鉄道線路やらで、

虹や月あかりからもらってきたのです。″



盛岡の親子きずなサロン~月とアロマと~さんで開催されたプロフェッショナル講座


この講座を知ったのは、アロマフェアvol.7のとき。


盛岡で活動されている

LittleMe板谷美香さんとMegrimohrioわたなべさちこさんが

はるばる八戸までアロマフェアを体験しに来てくださったんです。


アロマフェアの考え方に共感していただけて、

すぐそばに、アロマと真摯に向き合って活動されてる方がいることを知って、

そんな人たちに出逢えて、

本当に嬉しかった、そのときの目のまえの明るいかんじを、

いまでもはっきり思い出せます。



そのとき、講座の情報をお二人が教えてくださいました。


「セラピスト自身と目の前のお客様の安全を守るために、

団体や所属を超えて、ともに同じ志を持つ専門家同士が学ぶ場所」

というコンセプトに強い感銘を受けました。



そう思っていたらもうひとつ、大切な思い出ができて(このお話は、またこんど)

なんだか背中を押されるようにして、盛岡に向かったのでした。



月とアロマとさんのサロンは自然に囲まれた場所にあって、

あたりを歩くだけでも草木の香りにあふれています。


わたしは早めのバスで着いたのですが、

景色を見ながら散策していたらあっという間に講座開始の時間になっちゃった。

写真は、近くを流れていた川。


゛ほんとうに、かしわばやしの青い夕方を、ひとりで通りかかったり、

十一月の山の風のなかに、ふるえながら立ったりしますと、

もうどうしてもこんな気がしてしかたないのです。

ほんとうにもう、どうしてもこんなことがあるようでしかたないということを、

わたくしはそのとおり書いたまでです。 “



とてもとても楽しい時間でした。

アロマが大好きな、まっすぐな目をした人がたくさんいました。


授業をしてくださったのは、

アロマテラピーの学校で講師をされている久保田泉先生。


お客さまを大切にされるまなざしと、

楽しそうにいろんなことを教えてくれるその声が、

本当に素敵で、魔法使いみたいでした。




私は、そこで学んだこと、感じたことを、

日々の授業や施術にめいっぱい活かしていくことで、

生きた形でみなさまにお伝えしていきたいと思います。


けれど、どうしても文章にしてお伝えしたい感動も、

やっぱりあって。


そこで学んだこと、感じたことを、言葉にするなら、


人と人として向き合うことの、大切さ。

精油も人も、生き物なんだということ。

そして、

まだまだ分からないことがたくさんある、ということ。



ああ、そうだった、と、

改めて、アロマが好きになりました。



゛ですから、これらのなかには、

あなたのためになるところもあるでしょうし、

ただそれっきりのところもあるでしょうが、

わたくしには、そのみわけがよくつきません。

なんのことだか、わけのわからないところもあるでしょうが、

そんなところは、わたくしにもまた、わけがわからないのです。″



私は、いろんなことについて、

全部わかっちゃう、行き詰まっちゃう、

なんてことはないよな~と思っています。


地球が回っていることだって、

人の身体がどんなに小さいものでできているかだって、

新しい絵の描き方だって、

それまでは、想像もつかないことだった。



精油は、植物が生きるために作ったもので、

その中にはまだまだ解明されていないことがたくさんある。


香りを受け取る私たちのからだや、脳についてだって、

まだまだ分かっていないことがたくさんある。


その分からない部分こそが、

きっと大切で、

できるだけ分かりたい、と近づいていく努力も同時に大切で。


そして、それを素敵だと感じる人がいる。


それは、本当にわくわくすることでした。



このわくわくを、おだやかに伝えていける人に、

なりたいなあ、と心から思うのでした。


‶けれども、わたくしは、

これらのちいさなものがたりの幾きれかが、

おしまい、あなたのすきとおったほんとうのたべものになることを、

どんなにねがうかわかりません。 “



引用は宮澤賢治「注文の多い料理店」序文より


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